2019年5月19日日曜日

★ チベットの空気

 チベットと聞いて、みなさんはどのエリアを思い浮かべるでしょうか? ラサ(拉薩)とその周辺、もしくはチベット(西蔵)自治区という中国の行政単位を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
 私はもっと広い範囲を想定します。東は四川省・雲南省の一部を含み、北は青海省の一部を含み、西はインド北部のヒマラヤ山脈のさらに北側(インド領)を含むエリアです。つまり、標高でいうとおよそ3,000m以上で、チベット人が住むチベット仏教圏がチベットだと私は思っています。
 その広い意味でのチベットの中で、私のお薦めは西側と東側です。西側のインド領のエリアは ラダック と呼ばれています。東側の四川省・雲南省の辺りを私は勝手に チャイナ・アルプス と呼んでいます。
 ラダックには、中国のチベット自治区(独立運動を抑えるために弾圧もあり、漢民族も多く移り住んでいる)より昔ながらのチベット文化が残っています。しかもそのエリアは隣国パキスタン・中国と領土問題を抱えているために軍用道路が整備されていて、へき地の割に旅行しやすい。デリーから飛行機または(頑張れば)バスで行けます。
 チャイナ・アルプスの良さは、何といっても日本から近いことです。四川省の省都・成都から西・北・南方向にバスで5時間も走れば、そこはもうチベットです。あるいは雲南省の省都・昆明から大理→ 麗江 → 香格裏拉(シャングリラと読む。中国政府が正式に命名した)と観光地を辿りながらチベットに行き着きます。

 チャイナ・アルプスは、ヨーロッパ・アルプスやカナディアン・ロッキーより近くて安くてお気軽です。日本アルプス(北・中央・南アルプス)より新鮮でエキゾチックで刺激的です。ちょくちょく訪れていい場所です。

 ところで、最近ずっと標高の低いところにいて、空気が濃い。はね退けようにも、重い空気がべったりとまとわりついてきて逃げ場がない。久しぶりにチベットの空気を吸いたいな。軽やかで爽やかで澄んだ空気。


☆ ラダック     (北インド)
(→ https://omori555.blogspot.com/2019/04/blog-post_44.html )

  ◇ 下ラダック
  ◇ 峠越え
  ◇ パンゴン・ツォ湖        など


☆ 九寨溝・黄龍 (中国・四川省)
(→ https://omori555.blogspot.com/2019/04/blog-post_76.html )

  ◇ 九寨溝・黄龍の2次元立体地図
  ◇ 黄龍でドローンが禁止になる日
  ◇ 汚れた心が洗われる(九寨溝)  など


☆ 稲城・亜丁  (中国・四川省)
(→ https://omori555.blogspot.com/2019/04/blog-post_0.html )

  ◇ 高地マニア
  ◇ 亜丁自然保護区
  ◇ 圓和圓佛禪客棧(○和○)    など




 写真左上は、車で行ける世界最高地点 カルドン・ラ峠=標高 5600m(インド北部ラダック地方)。写真右上は、私が泊まった中で最も標高の高い場所 パンゴン・ツォ湖=標高 4300m(同じくラダック。娘と一緒にテント泊)。
 写真右下は、世界で一番標高の高い空港=標高 4411m(稲城亜丁空港:中国・四川省)。写真左下は、その旅行で私が
泊まった 亜丁村 からの景色=標高 4100m。写真左中は、私のオススメの観光ポイント:黄龍風景区=標高 3700m(中国・四川省)。

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