中国の南西部、雲南省・四川省の標高 2000mから 3500mあたりのエリアが面白い。地理的にはヒマラヤの東の端っこに位置し、メコン川・揚子江の上流域にあたる。5000m~6000m級の山々がそびえ、渓谷には独特の景観が広がっている。旅行シーズンは夏がベストだろうけれど、新緑・紅葉・雪景色などそれぞれ楽しめそう。最近では空港も道路も整備され、ホテルもたくさんできて、今や立派なリゾート・エリアである。
《雲南省》
・大理 (標高 2000m) … 湖のほとりにあって、周囲を城壁に囲まれた街。
・麗江 (標高 2400m) … 雪解け水が街中を縦横に流れる古い街。(世界遺産)
・玉龍雪山(標高 3000m~)… ロープウェーの到達地点は、最高 4500m。
・香格裏拉(標高 3300m) … 「シャングリラ」と読む。中国政府が正式に命名した。
《四川省》
・九寨溝 (標高 2000m~)… 川と湖と滝が連なるカルスト地形。 (世界遺産)
・黄龍 (標高 3200m~)… 石灰水が作った真っ白い棚田状の地形。(世界遺産)
・稲城亜丁(標高 3500m~)… 最寄りの空港は、標高 4411m 。
・峨眉山 (標高 3100m) … 仏教の聖地。仙人が住んでいるらしい。(世界遺産)
このエリアをボクは(勝手に)「チャイナ・アルプス」とネーミングした。このあたりは少数民族(チベット族・ナシ族・ペー族など)が住んでいるエリアで、民族的には中国というより東南アジアのイメージの方が近いかもしれない(漢民族を中国人と呼び、彼らが住んでいるエリア(北京から香港までの低地)を中国と呼ぶなら、そこは中国でないとも言える)。景色に加えて、人と文化も観光ポイントである。
ヨーロッパ・アルプスやカナディアン・ロッキーより近くて安くてお気軽です。日本アルプス(北・中央・南アルプス)より新鮮でエキゾチックで刺激的です。しょっちゅう訪れるエリア候補にどうでしょう。
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