前回の「根拠」の挙げ方のダメな(根拠になっていない)もの に続いて、ここでは「反論」 の仕方のダメな(反論になっていない)もの を取り上げる。
◇ 相手の主張・根拠を無視して、別の主張(異論)をしている もの
(C) の根拠「同じ 事故リスク を抱えているのだから 電力会社同士で支え合う べきだ」
↑ 無関係 ↑ 別の主張
に対して「事故原因は 東電のミス だから 東電が全額負担する べきだ」と言う。
◇ 相手の挙げた根拠と かみ合っていない(ズレている)もの
(G) の根拠「自然災害 だから、誰にも賠償責任は無い 」に対して、
↑ かみ合わない
「それじゃ被災者が かわいそう だ」 と言う。
◇ 相手の論を ただ否定 しているもの
(D) の根拠「国全体で取り組むべき課題 だから 国民全体で負担を分かち合う べきだ」
↑ かみ合わない ↑ ただ否定
に対して「東電管内以外の人に責任を負わせる のは おかしい 」と言う。
要するに、これらは 反論になっていない 。
主張に 根拠 を添えてはじめて 論 となる。「Aである」という論に対して、
◇ その根拠 を批判して「Aでない」(Aであるとは限らない)と言うのが 反論 。
◇ 別の根拠 を持ち出して「Aでない」と言うのは 異論 。
◇ 批判もせず、根拠もあげず に「Aでない」と言うのは 言いがかり 。
反論であれば 議論 になるが、異論であれば 平行線。言いがかりは 消耗 です。
0 件のコメント:
コメントを投稿