外国に行くと、「お前の宗教はなんだ?」としばしば聞かれる。そんなとき、「無い」とか「何も信じていない」などと答えてはならない。そう答えたら、「人でない」ことを表明したと受け取られる。
ところで、我々日本人の宗教観は「無」なのである。無為、無常、無我、無欲、無念、無想。「空」の宗教といってもいいのだが、無であれ空であれ、英語で言うと「Nothing」とか「Empty」になってしまい、結局のところ 「無神論者=人でない=人間社会を破壊する者」と受け取られるのがお決まりである。
だから他人に宗教を聞かれたら、とりあえず「ブッダ(仏教)」と答えるのがよい。無や空は仏教と関係があるから決してウソではないし、そう答えれば相手に不審がられることもない。何度かそう答えるうちに、自分の中にどのように宗教が生きているか自分で考えることにもなるだろう。
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