2019年5月2日木曜日

4段論法(文章例)

前の記事 の最後に次の問題を出しました。
◇ 4段論法の論述法を評価してください。ただし、4段論法で書くこと。
ところで、「4段論法」の書式は次の通りです。
◇ 私は(・・結論・・)と考える。       ←─ 結論をズバリ言う
◇ 確かに(・・反論・・)だが、        ←┐
  しかし(・・退ける・・)である。      ←┴ 反論を想定する
◇ なぜなら、(・・理由1・・)。       ←┐
  また、  (・・理由2・・)。        ├ 理由を3つ挙げる
  さらに、 (・・理由3・・)。       ←┘
◇ 以上から、私は(・・結論・・)と考える。  ←─ 結論を繰り返す
その文章例です。



《文章例1》
私は「4段論法の論述法」は、とても効果的だ と思う。
確かに「安直すぎる」という意見はあるが、しかし これくらいの単純さがちょうどいい。
なぜなら、書式がシンプルだから、書式にあてはめて書くだけで誰でもそれなりの文章が書ける。
また、必要なことをすべて含みながら、全くムダがない。
さらに、対立する2つの立場の両側からやってみれば、問題の本質がくっきりと浮かび上がってくる。
以上から、4段論法の論述法はとても効果的だと思う。2~3回やれば論理的思考が身につくだろう。

《文章例2》
私は「4段論法の論述法」は、まったく効果的でない と思う。
確かに「型にはめる」ことにメリットもあるが、しかし 同時にデメリットもある。
なぜなら、型にはめると、個性のない・面白みのない文章になりがちで、むしろ自由な発想を妨げる。
また、4段論法の書式は文のつながりが不自然で、いろんな問題を論じるには汎用性がなさすぎる。
さらに、理由を3つ挙げる際に、深く考えることをせずに、ムリやりこじつけるだけだから。
以上から、4段論法の論述法はまったく効果的でないと私は思う。むしろ思考停止に陥るだけだ。

 ところで、生徒たちにこれをやらせてみたところ、論点がズレてるものが多かったです。ダメな例の典型は、

(A)「授業」の評価をしているもの。        (説明が分かりにくい、など)
(B)「論述することそのもの」を評価しているもの。 (論述なんて必要ない、など)
(C)「4段論法の特徴や書式」に触れていないもの。 (将来きっと役に立つ、だけ)

 A と B は設問に答えていません。C は理由になっていません。要するに「自分が書きやすいように、問題を勝手にすり替えている」んだと思います。3つ目が出てこなくて苦し紛れに書いたということもあるでしょうが、上記 A , B , C みたいなものばっかり並べてる生徒も結構いました。

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