2019年5月1日水曜日

アッラーの神はどこにいるか?

 イスラム教では偶像崇拝を禁じている。だから、神をかたどった像も絵も無い。また、ムスリム(イスラム教徒)は「アッラーの他に神はいない」と言ってお祈りする。だから、宇宙のどこを探してもアッラー以外の他の神はいない。
 では、アッラーはどこにいるか?
 実はアッラーも結局はいないのである。アッラーがどんなものでどこにいるか、預言者ムハンマド(マホメット)以外には誰も知らない。誰もアッラーを感知したことなどないし、誰にもイメージさえできないものなのだ。つまり、イスラム教は究極の無神論である。
 ところで、実はアッラーはどこにでもいるのである。「アッラーの他に神はいない」ということは「神様はどれもこれもすべてアッラーだ」ということだ。雷もアッラーで、狐もアッラーで、スプーン曲げもアッラーなのである。つまり、イスラム教は究極の汎神論である。
 ムスリムの人たちの宗教観とボクら日本人の宗教観とは、案外似ているのである。



 宗教戦争って、仕掛けるのはいつもヨーロッパ人なんじゃないかな。
 たとえば聖地エルサレム。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地。もともとエルサレムに住んでる人はみんなアラブ人で、言葉も一緒、文化も一緒、顔つきも一緒、ただ宗教が違うだけで、みんな互いに尊重し合って、仲良く暮らしていたのさ。
 そこにヨーロッパ人がちょっかいを出すの。
◇ 「聖地を奪還する」と言って、ローマ教会が〈十字軍〉を送り込む。
◇ 「故郷へ還る」と言って、ヨーロッパのユダヤ教徒が〈イスラエル〉を作る。
もともとそこに住んでるキリスト教徒やユダヤ教徒はそんなこと思いつきもしないさ。その発想は、植民地や奴隷を作るのと同じ発想で、ヨーロッパ人特有の発想なんだろうと思うよ。

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