◇ ひもじい思いをしない
お腹をすかせた子がいると、アンパンマンは自分の顔をちぎって食べさせる。アンパンマンが戦うのは有事のときだけであって、普段は困っている人やお腹をすかせた人を助けている。
人間にとって幸せの第一条件は、ひもじい思いをしないこと。それを満たしてくれるのがアンパンマンだ。強いだけのヒーローなら他にもいる。古いものではウルトラマン、新しいものではプリキュアなど。
それらと比べて、アンパンマンのヒーローっぷりは別格である。最も大事なものを満たしてくれるのだから。
◇ 人に喜びを与える
アンパンマン・ワールドでは、みんながみんなにタダでご馳走する。それが神の恵みであることは、前の記事に書いた通り。
そんなとき、ご馳走される側(たとえば、カバおくん)もうれしいが、一番喜んでいるのはご馳走する側である。
幸せの第二条件は、人に喜びを与えること。うまいものを食うことよりも、食べてもらうことが幸せなのだ。冬の寒い日にシチューおばさんは、あったかいシチューをみんなにふるまう。バイキンマンとドキンちゃんにも。
◇ 自分の力を発揮する
バイキンマンはメカニックである。いろんなメカを自作し、自分で操縦する。バイキン城は工場さながらである。バイキンマンのハイテク好きは、ドラえもん並み。そんなバイキンマンに、アンパンマンは素手で立ち向かう。
アンパンマンの武器はアンパンチとアンキックだけ。アンパン光線もなければ、アンパン剣もない。それでも、みんなで力を合わせてバイキンマンをやっつける。幸せの第三条件は、自分の力を発揮すること。
自分たちには力がある。他のものに頼るより、自分たちの力を発揮すればいい。みんなそれを知っている。
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