2019年4月3日水曜日

アニメ・アンパンマンの主題

 アニメ・ドラえもんの主題は何か?毎週毎週15分のテレビ番組の中で何を描いているのか?
 その問いに対して「いじめられっ子で頼りないのび太を、未来から来たネコ型ロボットのドラえもんがひみつ道具で助ける話」のように答える人が多いだろう。けれども、それは違う。それは物語の設定であって、毎回毎回それを描いているわけではない。というより、のび太が助けられてめでたしめでたしというストーリーはほとんどない。
 ズバリ言おう。ドラえもんのテレビ番組では、のび太やその友達が「ひみつ道具をへんな使い方をして失敗」ばかりしている。毎回毎回その繰り返しである。そう、これがアニメ・ドラえもんの主題である。

 では、アニメ・アンパンマンの主題は何か? 毎週毎週15分のテレビ番組の中で何を描いているのか?
 その問いに対して「アンパンマンがバイキンマンをやっつける話」と答える人が多いかもしれない。けれども、それも違う。確かに「アンパンマン、新しい顔よ!元気いっぱい、アンパンマン。アンパーンチ!バイバイキーン」という結末が多いが、毎回そうなるわけではない。バイキンマンとアンパンマンが一緒に仲良くごはんを食べながら番組が終わることもあるし、バイキンマンがオクラちゃんのお手伝いをさせられながら終わることもある。テレビ番組の終わり方は意外と様々である。
 ズバリ言おう。アンパンマンのテレビ番組で毎度毎度繰り返しているのは「キャラクターの紹介」である。アニメ・アンパンマンでは毎回違うキャラクター(アンパンマンの仲間たち)が一人ずつ登場する。10分(歌やCMを入れて30分で2話)かけて、それがどんなキャラクターでどんな性格で、アンパンマン・ワールドでどのような位置を占めているのかをエピソードを交えながら紹介するのがアニメ・アンパンマンの主題であり、真髄なのだ。
 ところで、アンパンマンの仲間たちは、日本人の心に即していえば「八百万の神々」である。その意味ではその様は、神社の入口に立てかけてある看板と同じ。看板に書かれているのは、神社の縁起やご神体の説明、ご利益など。視聴者が知りたいのは「それはどんな神様なのか」ということで、それに応えてくれるのがアンパンマンの10分番組だ。だから、おもしろいのである。


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