(2018年GW)
中国江南地方の水郷古鎮を巡る旅、3つ目は西塘古鎮。前日に烏鎮古鎮を歩いて、その日の夕方に高速バス(27元)で移動して、夜に西塘古鎮に着いた。
さて、出来れば古鎮内の川沿いの古民家に泊まりたかった。けれども、来てみてわかったのだが、外国人は古鎮内には泊まれないという。理由ははっきりとはわからないが、中国で主流のSNS「WeChat」(微信)が絡んでの事情らしい。WeChat には電子マネーの機能(WeChatPay)もあって、飲食や土産物の購入から古鎮への入場料金の支払い、そして入退場の管理も含めて、多くの人が WeChat ですべてやっているのだ。
外国人旅行者は基本的に WeChat を使わない。もちろん僕も使わない。その差は、西塘のバスターミナルに着いた時から始まる。中国人はバスターミナルの一角にあるQRコードをスマートフォンで読み取って、手続き完了。そのまま無料の送迎バスで古鎮に向かう。一方、僕ら外国人は古鎮の入場ゲートまで歩いて移動。そこで現金を支払って、ようやく古鎮に入る権利を得る。
外国人がそこでやらなければならないことがもう一つある。指紋登録である。そのあと何度となく管理区域内に出入りすることになるのだが、同一人物であることを証明するために、ゲートを通るたびに指紋をかざさなければならないのだ。中国人はそこでもスマートフォンを使う。
おそらくはそれに関連しての事情だろうと思うのだけれど、結局のところ僕は古鎮の外で宿を探さなければならなかったわけだ。川沿いの古民家どころか、街中の近代的なホテルである。
さて、西塘古鎮の特徴は、路地にかかった屋根。「煙雨長廊」という素敵な名前がついている。雨の多いところだからなのだろうけれど、そういえば今日も雨。観光するにも屋根があるととても助かる。
縦横に伸びる運河と路地。写真下左は、とびきり狭い路地。写真下右は、とある旧家に掛かっていた掛軸。「知識極誠明」と「道徳為原本」という文面は、学校関係者として何かのネタに使えそうな気がするので記録しておく(「明」の文字は「日+月」ではなく「目+月」だった。「原」の上に点がついていて「がんだれ」ではなくて「まだれ」だった)。
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