2019年3月19日火曜日

2本の軸を立てる

 教材「1行作文」の中の「2つの視点」で、次の書式で書く練習を紹介しました。
  • 「○○ の点から見れば ☆☆ だが、△△ の点から見れば ※※ だ。」
ところで、これは「視点が2つある」というよりも、「軸が2本ある」と言うことができます。 単に1つの視点で両側から見ているのとは訳が違います。もちろん軸の両端だけを見ていて、その途中を連続的に見ているわけではありませんが、軸は確かに2本あります。前の記事で挙げた例でいうと、
 <テーマ:図書館>
◇ リッチだが、プアである。
◇ 文系の本は多いが、理系の本が少ない
◇ 並んでいる本の面はきれいだが、本棚のにはがたまっている。

 その意味では、この実習は自分で「2つの軸を立てる」練習だと言うこともできます。軸は垂直に近いものでなければなりません。平行線に近い軸を立てても、きれいな文章は作れないでしょう。そう考えると、なかなか高度な技なのかもしれません。

 軸を2本立てれば平面は4つに分割されます。この実習ではその対角線方向の2点だけを取り出して文章化したわけですが、4分割した4か所すべてに何かを入れたり、軸の両端だけではなくてその途中を考えたりすればまた別の有効な使い方ができます。
 たとえば「費用軸」と「効果軸」を立てて、いくつかのプランを比較検討したり。その場合、費用が小さくて効果が大きいものならやればいいし、反対に費用が大きくて効果が小さいならやらなければいい。
 あるいは「希望軸」と「可能軸」を立てて、やるかやらないかを判断したり。生徒たちが将来の職業を考える際には「やりたい/やりたくない」軸と「できる/できない」軸を立てることになるでしょう。 その場合「やりたくて、できる」ならやればいいし、「やりたくなくて、できない」ならやらなければいいので問題になりませんが、「やりたいけど、できない(苦手な)」ことや「やりたくないけど、できる(得意な)」ことについては悩むところでしょう。
 大人の仕事で考えてみると、可能軸は「期待されている/期待されていない」軸だったり「やらせてもらえる/やらせてもらえない」軸だったりするのかもしれません。その場合も「やりたくないけど、期待されている」仕事や「やりたいけど、やらせてもらえない」仕事をどうするかは考えどころです。
 軸を2本立てれば、こんな考え方・とらえ方もできるようになります。「視点2つ」の発展形です。

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