2019年3月18日月曜日

イスラエル伝説の正体(その1)

 「ユダヤ人は大昔にイスラエルの地を追われ、世界中をさまよい、長年の苦難を経て、ようやく祖国に帰ることが出来た」という ストーリー を聞いたことがあるだろう。その正体をこれから明かそう。

 数千年前の権利

たとえ話、その1。日本人の祖先はどこから来たか? モンゴル高原か東南アジアか? そこでこんな話はどうだろう。日本人がモンゴル高原に大挙おしかけて、「オレたちの先祖はここから来た。ここはオレたちの祖国だ」と日の丸たてて、建国する。多少とも手荒なことをして、そこに住んでいる人を追い出したりして。
 たとえ話、その2。源氏の末裔が現れて「鎌倉の町はオレのものだ。お前ら、出て行け」と言ったとしたらどうだろう。あるいは、徳川○○さんが現れて「江戸の町はオレのご先祖様のものだった。東京のヤツラ、みんな出て行け」と。
 まぁバカげた話である。頭が変だと思われてもしかたなかろう。仮に家系図なりが歴史的に正しかったとしても、通る話ではない。普通に考えれば、時効である。
 ところが、それをイスラエルは実行したのである。数千年前の権利を主張して、実力行使したのである。

 歴史的信憑性

次に、では先ほどのストーリーは 歴史的に正しいのか? イスラエルの地を追われたという話は事実なのか? その子孫が今のイスラエルに住むユダヤ人なのか?
 ところでイスラエルに行ってみるとすぐにわかるのだが、ユダヤ人と言っても実は人種(肌の色)は様々である。アンネの日記のアンネのように白人のユダヤ人もいれば、アフリカ系黒人のユダヤ人もいる。アラブ系のユダヤ人も、東洋系のユダヤ人もいる。これは一体どういうことか? 同じ先祖を持つ人たちなのか? どういう経過をたどると、こうなるのか?
 それだけみても、先ほどのストーリーの歴史的信憑性は乏しいと言えそうだ。

 よく耳にするストーリー

歴史的に見て正しいかというと、実に 疑わしい 。仮に歴史的に正しかったとしても、結局はナンセンスな話である。にもかかわらず、先ほどのストーリーはなぜか広く知られている。
 「イスラエルの地を追われ・・・ようやく祖国に帰ることが出来た。(めでたしめでたし)」というストーリーは 一体何なのか ?



 今回は、問題提起。 答えは、次回。

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