2020年12月2日水曜日

コロナ対策のストレスから子供たちを守れ

 ある学校の先生が言っていた。「コロナ・ウィルス感染から子供たちを守る」と。しかし、私は思う。子供たちにとっての現実的なリスクは、ウィルス感染そのものよりも、ウィルス対策によるストレスの方だ。だから、いま言うべきは「コロナ対策のストレスから子供たちを守る」ことじゃないか、と。
 子供たちがコロナ・ウィルスに感染しても多くの場合無症状で、もしくはせいぜい軽症だ。重症化する可能性は小さい。そのリスクはゼロではないにせよ、インフルエンザなど他の病気や怪我に比べて決して大きいものではない。
 それに比べれば、コロナ対策によるストレスは確実に子供たちに及んでいる。そしてそのことに因るであろう弊害がすでにいろんなところに出てきている。

高齢者をウィルス感染から守るために、子供たちにも協力してほしい」ということなら理解できる。そしてその場合は「ほどほどに」ということになるだろう。それに対して「コロナ・ウィルス感染から子供たちを守る」という発想はしばしば「徹底的な」対策になりがちで、現にあちこちの学校でそうなっている。
 もうかれこれ1年近く経っているのだよ。もうそろそろ「コロナ対策のストレスから子供たちを守る」方向に舵を切った方が良いんじゃなかろうか。いや一刻も早くそうするべきだと私は思うのだ。

 そこで私は考えた。通学の電車やバスの中でマスクして声も発せず黙って乗っているのだから、学校に着いた瞬間から「コロナ対策フリー」にしてしまおう。校門を入ったらすぐにマスクを外して良いとする。大声で叫ぶもよし、じゃれ合うもよし、ツバをかけ合うバカがいても「勝手にやってろ」と放置する。
 そして下校時の電車・バスの中では再びマスクをして静かに乗る。「高齢者をウィルス感染から守るため」だ。そのための協力なら惜しまない。けれどもその代わりに、学校の中では思う存分自由に、コロナのことをすっかり忘れて過ごす。これが「コロナ対策フリーな学校」だ。
 絶妙なバランスだと思うな。それくらいで行こうよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿