2020年4月8日水曜日

コロナ対策で現金支給が切り拓くベーシック・インカムな未来

 コロナウィルス感染に対する政策として「現金支給」という話が出ている。ターゲットを絞って支給する策も考えられるが、それには「基準が曖昧、時間がかかる、不正受給がありうる」などのデメリットがある。そこで、むしろ「全員に一律に支給するのが良い」という考えがある。そうなると富裕層にも支払われることになるが、それについては「所得税を上げる」などして後で調整することが可能だ。
 ところで、今あげた最後の策、すなわち「全員に一律に生活費を配る一方で、高額所得者の納税でそれを賄う」という策は、ベーシック・インカムと同じような仕組みだ。でも考えてみると、コロナ騒動であろうとなかろうと経済的に困窮している人は大勢いるのだから、今だけに限らず、今後も現金支給があっても良いわけである。そしてそうなると、それはベーシック・インカムそのものになるのである。
 今回はコロナ対策で現金支給となったにせよ、この実績がベーシック・インカムな未来を切り拓くことになる可能性もあるのである。スペイン や イギリス でもそのような話が出ているらしい。そう考えると、コロナ騒動は悪いことばかりじゃない・・・かも。


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