(2008年10月)
日本の伝統的な社会では男性が家を継ぎ、女性は男性の家に入る。昔の政治の世界では、政略結婚という言葉があるように、女性はしばしば政治の道具として使われた。苗字も、いまだに圧倒的多数が男性の苗字を名乗る。マスオさんですらフグタだ。日本の法律では、天皇は男と定められている。家系図はいつも男中心に描かれる。
そのように見てみると、日本は父系社会のように見える。でもホントにそうなのかなぁ。そんなのは建前なんじゃないのかなぁ。本音では、日本社会は母系社会だと思うんだけど。だって、財布を握ってるのは昔も今も女性でしょ。そして何よりも、母親が子供をガッチリと握ってる。男が外で働いているその隙に、女が子供を自分のものにしちゃうのさ。
日本の歴史を見ても、天皇や将軍の母親が、強い政治力を持った事例は数知れず。平安朝では、天皇の母方の一族が摂政・関白として実権を握った。それに対抗して天皇の父親が院政を敷いても、まともに力を発揮できない。徳川幕府でも、家康以外の将軍のほとんどは大奥の言うなりに動かされている。
現代でもそう。デパートもレストランもコマーシャルも、男のことは眼中になくて、女の方ばかり向いている。「家で一番偉いのはお父さん」なんてのは建前、要するに飾りにすぎない。実際に仕切るのはお母さん。次第に女は男を空気のようなものと認識するようになり、男は女に頼って生きていくことになる。
ほぅら、建前は父系社会でも、本音では母系社会でしょ。これがニッポンの社会なんだと思うなぁ。
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