2019年4月27日土曜日

八丈島でカルデラ探検

 八丈富士の山頂はカルデラになっている。カルデラとは、マグマが噴出してできた空洞が陥没してできた窪地のこと。カルデラの淵が円形に連なって、尾根(外輪山)を成している。尾根に沿った道(お鉢巡り)が整備されていて、その道を歩くと、片側に海、もう片側にカルデラの内側がよく見える。
 そしてその後の火山活動でカルデラの中に新しい噴火口ができて、再び盛り上がった。その場所を中央火口丘と呼んでいる。八丈富士の山頂は、そんな構造になっている。
 さて、地図を見ると、カルデラの中に道がある。いや、地図によってあったり無かったりなのだが、カルデラの中に入っていく道があると言えばある。
 一つは、尾根からちょっと下ったところにある浅間神社への道。地図で見ると、距離は短い。もう一つは、中央火口丘への道。こちらはいったん下って、また上るコースだ。距離もやや長くなる。
 まず初めに浅間神社に向かった。10分程度で到着。難はない。神社の脇を数メートル進むと、陥没でできた垂直な壁とカルデラの底が間近で見られる。みなさんにもお薦めしたいコースだ。
 いったん戻って、次に中央火口丘に向かった。こちらは行く人が少ないようで、樹木が生い茂って、道がわかりにくい。一人で心細い思いをしながら、多少迷いながら、何とか行って戻ってきた。こちらのコースは、みなさんにはお薦めできない。

上:浅間神社脇からの景色
下:中央火口丘

 中央火口丘に二人以上で行ってはならない。二人以上で行くと、お互いに相手を頼って「こっちかな」「いや、こっちだろう」と言っているうちに、きっと道を見失う。一人で行って、道中の光景や特徴を記憶に留めながら進む方がたぶんマシだ。いや、どっちにしてもガイドなしにその道を進むのはやめた方がいい。

0 件のコメント:

コメントを投稿