2019年4月28日日曜日

南の島の田舎リゾート

 八丈島は黒潮が流れる絶海の孤島にあって、2つの火山がつながった瓢箪のような形をした火山島です。北西側が新しい火山(八丈富士)で溶岩台地と低木と草地が広がっています。海からニョキッと突き出た円錐形の火山の中央にカルデラがあって、カルデラの縁をぐるりと一周歩けます。南東側が古い火山(三原山)で、時間が経った分だけ風化侵食も進んでいます。植生も豊かで、水も豊富で、温泉もたくさんあります。
 黒潮の水蒸気をたっぷり帯びた空気は、風がどちらから吹いても山の斜面を駆け上がるうちに冷えて雲になります。ですから八丈富士・三原山とも山頂にはたいてい霧がかかっています。
 写真は三原山の麓に広がるシダ(ヘゴ)の森。水気の多い沢沿いに広がっています。恐竜が出てきそうな景色ですね(この場所は、霧がかかっているとなお良さそう)。
 お宿は民宿に泊まりました。ラッキーだったのは、泊まり客に釣り人がいて、その人が釣ってきた魚が夕食にずらりと並んだこと。その宿の常連さんで、毎度のことらしいです。みんなでパクつきました。ホテルではあり得ないこと、民宿ならではですね。
 この島ではお年寄りが元気です。火山学者、シダ類博士、明日葉料理研究家などどなたとお話ししても感心しきりです。こんな島に羽田空港から片道55分で行けます。週末に気軽に行ける南の島の田舎リゾートです。

左上:溶岩と八丈小島  右上:うろこ雲  右下:シダ(ヘゴ)  左下:唐滝  中:鳥居

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