(2018年冬)
マレーシアでマングローブ植林体験。そしてマングローブ炭焼き工場見学。
植林中に僕はマングローブの木によじ登る。危ないとみんなは言うが、木登りは普段から家でやっているのでお手のもの。他の人にカメラを手渡して写真を撮ってもらったが、こちらが期待した木の高さ感をうまく出してくれなかった。泥の中を歩きながらその人にきっと余裕がなかったんだろうな。泥の中を歩くのも、米作り農家生まれの僕は何度も経験済み。田植え経験と木登り経験がマングローブの林の中で大いに役立った。なんでも経験しておくのは良いことだと改めて思う。
マングローブでの炭焼きは日本軍が占領していた時代に日本兵が教えたのだという。木を燃やして炭にするのではない。木を高温に熱するけれども、決して燃やさないのがミソだ。木の中の水分を飛ばし、有機物の分子中の水素原子Hを抜くのがあるべき炭焼き。そうすると炭の成分がほとんど炭素Cだけになる。だからそれを燃やしても水 H2O が出ない。こうして料理が美味しくなる。化学的にはそういうことだ。ガイドさんの説明と理科の知識が結びついた。
この辺りは海岸線からだいぶ離れていると思うのだが、海面からの高さはほとんど無いようで、潮が満ちると海水が上がってくる。炭焼きにするマングローブは満ち潮時に水に浮かべて工場まで運ぶ。ワニだかトカゲだかが川を泳いでいた。フィリピンにもいた、たぶんワニくらいの大きさのトカゲだと思う。
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