2019年4月14日日曜日

踏切のある空港(フィリピン)

(2011年夏)


 ボラカイ島は小さい島だから空港が無い。最寄りの空港はパナイ島にあるカティクラン空港である。空港からカティクランの港までは歩いてもいける。港から対岸すぐのところにボラカイ島がある。
 この空港ができるまでは同じパナイ島のカリボ空港が最寄りの空港だった。そこからカティクランの港までバスで2時間かかった。それに比べればずっと便利になった。

 ただ、カティクラン空港は小さい。海と山に囲まれた地形だから、長い滑走路が取れないのだろう。そこに乗り入れているのは写真(↑)くらいの小さい飛行機(72人乗り)だけである。また、小さい飛行機は悪天候に弱いから、遅延や欠航が多くなる。そういう弱点もある。
 さて、それはともかく、カティクラン空港には踏切がある。滑走路の端が一般道と重なっているのである。


 飛行機が山側から着陸すると、踏切の前でUターンしてターミナルに向かう。山側に向かって離陸するときは、踏切の前でエンジンを吹かして加速を始める。
 飛行機が海側から着陸するときと海側に向かって離陸するときは、遮断機の後ろに車や人が並んでいるのが斜め下に見える。駐機場で飛行機に乗り降りするときに海側を覗き込むと、滑走路を一般車が横切るのが見える。
 たぶん空港または港から 10 分も歩けば踏切に行けるはず。カティクランの街を散策がてら行ってみよう。
 ところで、海を埋め立てて現在の滑走路を海側に延長する計画があるらしい。そうなれば大きめの飛行機が就航できて、ボラカイ島への輸送力がアップする。さて、そのとき踏切はどうなるのだろうか?

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