2019年9月1日日曜日

朱家角古鎮のお宿(中国)

(2018年GW)

 その日のホテルを決めずに朱家角古鎮にやってきた。移動手段や所要時間、そして見学時間が読めなかったから。また、古鎮への入退場のルールが古鎮によって違うのと、古鎮内で泊まれるかどうかも古鎮によって違うようなので、行ってみるしかないと思ったから。結果的に今日の午前中に西塘古鎮を回って、昼にタクシーで周庄古鎮へ移動して見学して回って、夕方にバスで朱家角古鎮(写真上左)まで移動してきたというわけだ。
 朱家角古鎮にはあるが他の古鎮には無いものは、木造の屋根付きの橋(写真上右)。今日のような雨模様の日には、橋に屋根がかかっているとうれしいものだ。

 そんなことより今日のお宿を決めなきゃならない。僕は川に面した古民家に泊まりたいと思っていた。土産物屋や食べ物屋が並ぶ川沿いの路地を歩いていると、店の人に声を掛けられた。「食べていかない? 休んでいかない?」と。僕は店の軒先に「今日有房」の文字を見つけて、指差した。これがそもそもの始まりだった。
 店の人の後について着いたところは塀に囲まれた立派な建物。「王○紀念館」と書いてあるではないか(写真中左:永+日の漢字は表示できない)。店の人が鍵を開けて中に入った。建物の1階には「王なんとかさん」の銅像が置いてあったり経歴が掲げてあったりする(写真中右)。なるほど確かに紀念館だ。昼間には一般公開しているのか、それともなんらかの事情で閉めているのか、それはわからない(翌日も結局開けていなかった)。
 2階にある二部屋のうち一部屋(写真下左)を使えという。でも泊まり客は僕一人だけだから、部屋の前のリビングスペースも独り占め(写真下右)だ。


 この宿泊施設、難点もある。僕が出入りする時だけ玄関の鍵を開けるので、その度に管理人さんに立ち会ってもらわなければならないのだ。僕はスマートフォンを持ってきているが、海外での電話回線の契約はしていないので、電話は通じない。無料の Wifi があるところなら使えるが、管理人さんが使っている中国仕様のメッセージ機能は僕には使えない。というわけで、いちいち時間を約束して、その度に玄関まで来てもらうことになる。
 それも含めて、面白い。宿泊料金は320元(≒5000円)。安いんだか高いんだかわからないが、部屋の広さ・希少価値で言えば格安だと思う。
 夜一人でいると、お化けが出てくるんじゃないかとか、そんな空想も膨らんで一層楽しい。普通の日本人なら泊まらないだろうな。引いちゃうだろうな。こんな不思議体験ができるのも旅の楽しみ。


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