(2015年夏)
東ティモールのコーヒー産地、マウベシ郡ルスラウ村にて。同行者とお金を出し合って、村人から US$70 で子ブタを1頭買った。高いのか安いのが分からないが、結局のところ村人にさばいてもらって料理してもらって、最後には村人も一緒に食べたので、US$70 という金額が高いのか安いのかますます分からない。
再現しよう。まず血を抜いて、皿にためる。続いて表面をあぶって毛をそぎ落とし、骨もろとも小さく切り刻む。内臓もきれいに洗って切り刻み、血を流し込んで煮込む。それを再び皿に盛る。全部で5品ほど出来上がった。
… と、ここまで書いてきて気づいたことがある。皿の上にチョン「 ’」、それが血だ。これはつまり、「したたる滴を皿で受けとめる」様子を表している。ふむふむ、そういうことだ。
なぜそんなことをするかというと、それも食料になるからだ。ルスラウ村に限らず、古代中国でも昔の日本でもそうだったのだろう。子ブタののど元に刀を刺した瞬間から、流れ出るものを全部皿で受けとめる。その光景こそが 血 なのだ。
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