2020年11月16日月曜日

それってパリ・オリンピックに向けての発言なの?

 今日の Yahoo!ニュース から引用。
 首相は会談で「人類がウイルスに打ち勝った証しとして・・・(中略)・・・東京大会の開催を実現する決意だ」と表明。
 これに対し、バッハ会長は「今回開かれる大会はコロナ後の世界で人類の連帯と結束力を表すシンボルとなるものだ」と指摘。

 まだ全然「打ち勝って」いないし、「コロナ後」でもない。来年夏の時点で「打ち勝っている」可能性、「コロナが過去のもの」になっている可能性はあるのだろうけれど、その可能性は決して高くない。少なくとも確実ではない。それを確実視する人は専門家にもほとんどいないだろう。
 首相と会長のその発言が「2024年のパリ・オリンピックに向けて」のものなら理解できる。「3年半後の目標」を語るなら、心意気としては分かる。
人類がウイルスに打ち勝った証し」であるとか、「コロナ後の世界のシンボル」であるとか、これらはパリ・オリンピックに向けての謳い文句にぴったりだ。それだったら首相と会長に大いに賛同したいところではある。
 けれども、それが「来年の見通し」だと言うなら、彼らはリーダー失格だと私は思う。

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