ところで、レバノンの人たちは、そこであることを思い出すのである。そういえば、前にも似たようなことがあったなぁ、と。今から70年ほど前のことである。南側から大勢の難民がレバノンにやって来た。パレスチナ難民である。あの時もレバノンの人たちは、逃れてきた人たちを支えた。混乱が収まれば元の家に戻れるだろうと、逃れてきた人たちも、レバノンの人たちも思っていた。けれども気がつけば、あれから70年、彼らは今もレバノンにいる。
70年も経つと世代が変わる。子供が生まれ、孫が生まれる。最初はテント村だった難民キャンプだが、いつまでもテント生活を続けられるわけではない。やがて屋根ができ、壁ができて、人口が増えれば2階建て・3階建てになり、今では難民キャンプは人口密集地帯となった。
シリアからの難民を受け入れるレバノンの人たちは、そのことを思わずにはいられないわけである。「しばらくの間、シリアが落ち着くまでの間、シリアの人たちを支えてあげよう」と思う一方で、「もしかしたら彼らはこれから先もずっとレバノンに居続けるのだろうか」と、そんな考えが頭をよぎるわけである。
そんな話を、レバノンでシリア難民を支援する日本のNPOのスタッフから聞いた。
さて、ゴーンさんは難民なのだろうか。レバノンで難民申請するのだろうか。
難民:(Wikipediaより)
難民は、対外戦争、民族紛争、人種差別、宗教的迫害、思想的弾圧、政治的迫害、経済的困窮、自然災害、飢餓、伝染病などの理由によって居住区域(自国)を離れた、あるいは強制的に追われた人々を指す。
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