孟子(BC372〜289)も荀子(BC313?〜238)も、どちらも孔子(BC551〜479)の流れを汲む儒家の思想家である。「性善説・性悪説」と言われると真逆のように聞こえるが、元々同じ系列にあるものだから、意外とそうでもないのである。
孟子・ 荀子の言葉をすべて解読しようとするとキリがないが、Wikipedia の記載を元にざっくり比較してみよう(高校倫理の教科書を使っても良いだろう)。比較とは、相違点を見出すこと、そして共通点を見出すこと。そうすることで、儒家の思想がだいぶ分かる。
- 性善説では人の本性を善と捉え、性悪説では人の本性を悪と捉える。前者では善なる本性を引き出すために、後者では悪なる本性を封じるために、両者とも教育の必要性を説いているという点において共通している。 (97字)
- 「人の本性は善だからそれを引き出すために教育が必要だ」と言うのが「孟子の性善説」で、「人の本性は悪だからそれを封じるために教育が必要だ」と言うのが「荀子の性悪説」である。教育の必要性を説いている点で両者は一致している。(109字)
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