2019年5月9日木曜日

出雲の山寺に泊まる

(2016年春)

 島根県安来市にある古刹・清水寺の境内に 紅葉館 という宿がある。山陰を旅行中にそこに泊まった。宿坊というのとはちょっと違うのかもしれないが、寺の境内にあって精進料理を食べさせる宿だから、僕の感覚では宿坊である。


 宿の部屋から三重塔が見える(左上写真)。境内には稲荷神社あり(左下写真左側)、弁財天あり(左下写真階段の下右)と盛りだくさん。重要文化財の本堂には鬼の絵(写真右)。

 清水寺は平地から山道に入って15分ほどのところにある。創建は587年だという。聖徳太子より前の時代だ。以下、従業員の人の話である。
 仏教は朝鮮半島から伝わったが、朝鮮半島の東海岸は当時は新羅で、そこから出雲に仏教が伝わった。一方、朝鮮半島の南端は当時は百済で、そこから北九州に仏教が伝わった。そして出雲や北九州から大和に伝わっていった。仏教に限らず銅剣や銅矛もそして古墳も出雲をはじめとする西日本から大和に伝わったのだが、いずれも西日本から大和地方に伝わるまでにざっと200年くらいの時間がかかっている。
 出雲の時代には宍道湖・中海近くの低地は湿地帯だった。江戸時代の初めに川の流れを整備して、宍道湖と中海の間に城を築いて、町を造った。それが松江で、それ以降松江あたりが地域の中心になったが、それ以前はそこよりもう少し内陸に入った清水寺のあたりが人の住むエリアだった。
 清水寺は今は天台宗に属する。総本山は延暦寺。清水寺の僧侶のトップは地域の市長みたいな存在で、本当はみんなで決めたいのだが、誰かを推す声が上がると必ずそれを引きずり降ろそうとする人が現れる。こうして結局決まらない。そうなると総本山の延暦寺から人が派遣されてくるのだが、そこで選ばれる人というのは左遷されるみたいなものだから、ぼんくらな人がやってくる。いつもこのパターンだ。
などなど。夕食の精進料理のあと、おしゃべりした。

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