2019年4月8日月曜日

中国の両替事情

(2015年秋)

中国で一般的なクレジットカードは銀聯カード=Union Payである。これは中国独自のクレジットカードで、他の国ではあまり使えないが、中国では最有力である。一方、世界的に通用するVisaやMasterは、都会ではいくらか使えるが、地方に行くとほとんど使えない。
 田舎に行ってもATMがあってVisaでもMasterでもJCBでも中国元が引き出せるかのように書いてあるが、実際には銀聯カードでしか下せない場合が多い。8月に行った九寨溝でもダメだった。9月に行った稲城ではVisaで下せるATMがあった。銀行で日本円を両替しようとすると、九寨溝ではできた。稲城ではできなかった。
 中国の観光地の物価は高い。九寨溝風景区・黄龍風景区・亜丁風景区のどこに入るのにも入場料と乗り物代(これ、必須!)で300元(≒6000円)ほどはする。だから発展途上国を旅する気分でいると、あれよあれよという間にお金が消えていく。それをケチったら何のためにそこまで行ったのか意味がなくなるし、だからあらかじめ中国元を余裕をもって手にしておかないと、途中で苦労することになる。僕は8月のときも9月のときもそれで苦労した。
 だからといって、それほどしょっちゅう中国に行くのでなければ、銀聯カードを作るほどでもないだろう。作るのに手数料もかかるし、Visa・Master・JCBよりは通用度が高いが片田舎では銀聯カードも使えないことが多い。
 では現実問題、どうすればいいか。中国の田舎に出かけるなら、中国人が日本で爆買いするように、僕たち日本人も中国で爆買いするくらいの勢いで中国元を多すぎるくらいに手にしてから出かけた方がよさそうだ。

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