アメリカとインドの間では、かなり以前からインターネットを使ったビジネス(企業間の電子商取引)が行われていました。初期の頃には「アメリカ企業の事務作業をインド企業が代行する」形がその典型でした。現在では「インドはコンピュータソフトの先進国」になっています。
では、ここで【問題】です。上の文章の「カギ括弧」のようになった理由として、インド特有の要因がいくつか考えられます。それを3つ挙げて、それぞれ1行で書いてください。
インドがIT先進国になっているという話をみなさんも聞いたことがあると思います。でも、インドは他の産業では発展途上国ですよね。「どうしてITだけが?」という疑問を感じませんか。この問題は、その理由を考えてもらおうということです。その理由の1つくらいは、地理や歴史の授業であるいはテレビで聞いたことがあるのではないでしょうか。聞いたことが無ければ想像力を働かせて、あらかじめ知っている知識(常識)を総動員して頑張って3つ挙げてみてください。
ここで問うているのは「インドがIT先進国なった理由」あるいは「初期段階でアメリカ企業がインド企業を選んだ理由」についての「インド特有の要因」(地理的要因・文化的要因・経済的要因)です。
解答例を示しましょう。
◇ インドはイギリスの植民地だったから、英語が通じる。(現在でも準公用語)
◇ 地球の裏側にあるから、アメリカ人が寝ている間にインドで事務処理が済む。
◇ インドは0(ゼロ)を発見した国。伝統的に数学の教育水準が高い。
◇ 貧富の差が大きく、金持ちはアメリカに留学し、庶民の賃金水準は低い。
◇ 伝統的なカースト制度の縛りの無いIT産業に、優秀な人材が集まりやすい。
◇ ・・・
「人口が多い」とか「賃金が安い」とかいうのは説得力が弱いと思います。人口なら中国の方が多いし、IT産業のために何億人もの人が要るわけではありませんから。また、賃金が安い国なら他にもいっぱいありますし、賃金が安いことは特にIT産業が発達する理由になりませんから。それだけでは○はあげられませんね。×とは言わないまでも、△でしょうか。
この手の問題が面白いのは「他にどんな理由があるだろう?」と考えるところ。1つ目・2つ目がスムーズに出たとして、3つ目を挙げるために「考える」んですね。最初の1つか2つは知識(暗記)で出たとしても、3つ挙げるためには「考える」しかないわけです。
そして生徒が書いてくる答えがまた面白い。3つ目の理由は苦し紛れに出したもの、無理やりこじつけたようなもの、ダジャレみたいなものなどいろいろあって、採点者を楽しませてくれます。
2019年7月9日火曜日
2019年7月8日月曜日
☆ アジアのカルスト地形
2019年7月6日土曜日
セター・パレス・ホテル(ラオス)
ラオスの首都ヴィエンチャンにあるセター・パレス・ホテルは、フランス植民地時代に建てられた建物を使ったホテル。ラオス北部ルアンナムターで1泊1,000円ほどで3泊して、そこで浮いた分を投入する勢いで、14,000円ほど支払って一番お安い部屋に1泊した。
その金額なら、満足でした。
その金額なら、満足でした。
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